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大学の経済学部を出て

人間というのは、自分の知らないことというのは不安なものです。大学の経済学部を出て、一応サラリーマンとして成功している父親としては、大学四年生になり就職シーズンになったら、「オレのコネでなんとかまあまあの会社へ入れてあげよう」と考えたかもしれません。しかし、子供さんが骨のある人間だったら、父親の考えどおりにはいかないでしょう。父親として、どうしてもデザイン科で納得できなかったら、一歩引いて、文化情報学部とか(これも最近お目見えした学部ですが)で妥協を図るとかする必要があります。あくまでも、本人の希望を中心に話し合うことが大切です。仮に父親が強引にすすめて、本人がまるっきり興味のない経済学部に合格しても、先が見えています。ある程度の学力があれば、大学の何学部でも合格するのは難しいことではありません。しかし、その後が大変です。子供さんが大学二年生になっても、三年生になっても、子供さんの机の上には経済の教科書を見たことがないということになります。また、場合によっては新興宗教やクラブ活動に熱中することにもなりかねません。

文章内容を映像化

物語文では文章内容を映像化(劇場で演劇を見ているイメージ)することが主要課題で、具体的には場面分割と登場人物の気持ちを理解することを練習します。場面分割は本を読んで演劇の舞台を想像させ、「この舞台背景はどんな絵かな?」と質問して背景を描かせます(つまりお絵描き問題です)。次に「この絵が使えるのはどこまで?印をつけよう」と問いかけましょう。たとえば『浦島太郎』なら海岸の絵→龍宮城の絵→海岸の絵といった要領です。登場人物の気持ちは、本に登場するさまざまな人物をさして「このときの気持ちはことたずねます。ここでは将来に備えて気持ちを表現する語句をなるべくたくさん補充してください。なお、物語文の読書では粗筋や感想文が重視されますが、これは必要ありません。受験国語では物語文の粗筋を書かせる設問は非常にまれで、仮に出題されても「課題文の要約問題の解き方」を応用すれば正解できます。また読書感想文と受験国語の意見・感想問題は異なりますから、いくら感想文を書かせても意見・感想問題の基礎練習にはなりません。

何のために勉強するのか

「何のために勉強するのか」といっても、それを見つけるのは簡単ではありません。また、若さを保ちたいとか、新時代の人間としての教養を身につけたい、あるいは年寄りになるまで頭がよくありたいといった理由の場合、具体策を見つけるのは難しいものです。その苦労を覚悟のうえで、あえて挑戦するのであれば、心理学や民俗学といった分野も射程内にいれていいかもしれません。ちょっとやそっとでは実益につながらず、空しさがつきまといますが、「何のために勉強するのか」という問いには答えられますし、また課題が明確でないだけに、いろいろ自由な考え方もできるし、自分の人生経験も反映できるので、長続きする可能性は低くありません。長続きすれば、大学の先生でなくても、その道の権威者になれるチャンスは拓かれています。このほかバイオやコンピュータソフトなど、その道に自信と能力があれば、キャリアアップに直結した実益に結びついた勉強も可能かもしれません。ただし、二、三年のブランクがあれば追いつくのがかなり困難になります。そうした情勢について感度が鋭ければ、少なくても職場の中でというくらいのレベルでは、その道の大家になる機会が扉を開けて待っていることでしょう。


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