看護部長は、「現場の声が看護部に届き、看護部からも直接説明できることで相互理解を得られる」と話す。ここでの妊産婦の夜勤も、本人からの申請があれば100%免除している。常時、産休と育児休業の欠員が45人前後いることから、その前提で人員も配置している。夜勤体制も厚い。病棟によって人数は違うが、準夜勤は4〜6人、深夜勤でも3〜6人が配置される。組合の執行委員でもある看護師さんは、「新卒で入る看護師からは『労働組合が強くて働きやすいいい病院だと有名』と言われる。キャリアアップのため研修などに参加する場合、病棟内で仕事を助け合い早めに仕事を切り上げる工夫をする風上がある」と、定年まで働き続けたいと断言する。実際、病棟の雰囲気は明るい。74年から同病院労組の執行委員長を務める、臨床検査技師は、「財務の読める組合でないと、同じ土俵で議論できない」と公認会計士を講師に呼び、財務諸表の読み方について勉強会を開くなどの努力も重ねた。同氏は「材料費などに無駄があれば指摘して年間1億円の節減につなかったこともある。労使の関係が良ければ病院は黒字になり、それを職員に還元することが可能となる」と話す。
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